【天気の子】帆高はイライラするし嫌い?家出の理由はなぜ?名前の意味由来や声優についても!

「天気の子」は、2019年7月に全国公開されました。

新海誠監督による日本のアニメーション映画であり、キャッチコピーは「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」です。

今回は、「主人公の帆高がイライラして嫌い」という評価についての考察をします。

また、帆高の家での理由や、帆高の名前の意味由来、そして声優についても紹介します。

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主人公の帆高はイライラするし嫌い?

帆高についてイライラする、という人は、多いようです。その理由はいくつかあります。

① 東京に神津島から家出してきた理由がわからない

この理由は、映画が終わるまで明かされません。

そもそも、帆高の物語のきっかけとなっている家出の理由が明かされないというのは、視聴者に”もやもや”というよりは”イライラ”に近いものを突き付けてくるのです。

しかし新海監督は、そのあたりを推察しながら見ることを狙っていたのかもしれませんね。

② 自己中心的である1

帆高は、家出のために船に乗っている時に船から落ちそうになり、圭介に助けられています。

しかし、陽菜に会えないことから命の恩人に銃口を向けたり、警察の活動を妨害したりしています。

大人や国家権力に対する反抗はわかるのですが、その理由が幼いと感じてしまうからかもしれません。

そもそも、帆高は人に助けられてばかりのダメな奴、といった立ち位置の主人公です。

そのくせ、向こう見ずに頭の悪い行動に出る。そんな印象を受けるのでイライラするのかもしれません。

とはいえ、帆高の大きな背景のひとつである家出の理由がそのような行動をとらせているのかもしれない、という考察もできます。

③ 自己中心的である2

異常気象になった時、帆高は「陽菜さえいれば地球がどうなってもよい」といったことを口走ります。

好きな人を思う気持ちは尊いものですが、自己犠牲の精神が微塵も感じられません。

そして、その言葉には強さもなくどこか投げやりで、ナルシストというか感傷的な人間と見れてしまい、イライラが募るのかもしれません。

④ まるでヒモのよう

陽菜に晴れ女の能力を生かした仕事をさせ、帆高は陽菜に頼り切りという感じです。

もちろん圭介のところでバイトをしてはいますが、全体的に陽菜に頼られる強い男というより逆です。

ヒモのようなところがメインなのに、突然ヒロイズムのようなものに突き動かされて感情的に突っ走ってしまう人間を見ていてイライラするのかもしれません。

主人子帆高の家での理由とは?

帆高の家での理由は、映画の中では最後まで明かされません。

これは、新海監督が意図的に狙った箇所でありました。

 

新海監督は、「君の名は。」で大ヒットしています。

同じような流れで、トラウマ(ここでは、家出の理由)を克服するような映画にはしたくなかったそうです。どこかで見たような作品にしたくなかったとのことです。

家出の理由がわからないことが視聴者のイライラの原因になっているのですが、その原因を視聴者に考えさせるように作っています。

「みんな大人になると忘れてしまう思春期の頃の不安定であった自分」を映画の中に見てほしかったのかもしれません。

 

物語の中で帆高がとる衝動的で不可解、しかし誰もが記憶の中で似たようなものを持つ、そんな行動の原理となっているものは、家出につながっていたのかもしれません。

実は、小説の中では、家出の原因らしき描写がいくつか出てきます。

たとえば、父から殴られたこと、命令されたこと、押さえつけられていたこと、、、神津島ではそのような抑圧された環境に帆高はいました。そして帆高は思春期の反抗期の真っただ中でした。

映画では、帆高は顔に絆創膏を付けています。おそらく父親から殴られ、家出をしたのでしょう。

「天気の子」はその抑圧から逃れてきた東京もまた自分の思い通りには行かず、自暴自棄に近い状態の帆高に起きた物語なのです。

名前の意味由来は?声優は誰?

帆高は、ほだか、と読みます。この名前には、「天気の子」の物語のあらすじと挿入歌がリンクしているようです。

主題歌「グランドエスケープ」の歌詞の中には「帆を張って」という言葉が出てきます。これは帆高とリンクしているでしょう。

また、「帆」からは船と風を連想します。そして「高」は、高みを目指す、上、といったものを連想します。

海で帆を張って、高き波を乗り越えて高みを目指してという願いが込められています。

そんな親の願いから反して、風が見えず帆をうまく張ることのできない思春期のもどかしさを映画の中では描いてもいます。

 

帆高を演じているのは、醍醐虎太郎で、2000年生まれ、東京出身、A型、167cmです。

2017年、舞台「弱虫ペダル」の主人公・小野田坂道役を射止め、俳優活動を開始しました。

2019年、「天気の子」のオーディションでは、2000人の中から帆高役に抜擢されました。

そして2020年、「天気の子」での演技が評価され、第14回声優アワード新人男優賞を受賞しています。

まとめ

帆高がイライラする理由は、① 東京に神津島から家出してきた理由がわからない、② 自己中心的である ③ まるでヒモのようである、といったところがあります。

映画では家出の理由は明かされませんが、小説の中で家出の理由らしき描写があり、神津島で父親から抑圧的な扱いを受け、殴られたこと、思春期で反抗期であったことが主な理由となっています。

帆高の名前の由来としては、挿入歌の「グランドエスケープ」にある歌詞「帆を張って・・」の言葉とリンクさせていることが一つとしてあります。

また、親の名付けの理由としては「海で帆を張って、風をつかみ、波を超えて高みを目指せ」といった思いが込められています。

映画ではその思いに反し、思春期のもどかしさの真っただ中にある主人公を描いています。

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