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千と千尋の神隠しのカオナシが怖い!セリフや正体、千尋を好きな理由についても

2020 8/31
千と千尋の神隠しのカオナシが怖い!セリフや正体、千尋を好きな理由についても

2001年公開のスタジオジブリの作品「千と千尋の神隠し」は現在も日本歴代興行収入第1位の座にあります。

おそらく、この映画を知らないという人はほとんどいないのではないでしょうか。

この映画の魅力は、神々の世界に迷い込んだ千尋の不思議な体験やその成長にあります。

そして、なによりも個性的なキャラクターがたくさん出てくるところでしょう。

今回は、そんなキャラクターの一人(一匹?)カオナシについて解説していきたいと思います。

カオナシは怖い?

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カオナシは、いつもひとりぼっちで物寂しい感じのキャラクターです。その寂しさを払しょくするために、人々を金などで引き付けたりするあたりが、ものすごく人間臭いキャラクターでもあります。

もちろん、人は欲をもつものですが、弱い人間ほど、欲に弱く、コントロールされやすいものです。

そういった欲につけこむ悪い奴や寂しい奴もたくさんいます。そういった象徴的なキャラクターとしてカオナシは登場しています。

映画の中でも、姿が不気味ということもあるけど、千尋に対する態度やカエルに対する態度、急に豹変して攻撃的になったり、人間の世界にも似たような猟奇的なキャラクターは存在していて、そういう得体のしれないものこそ本当に恐ろしいと思ってしまいますよね。

あの仮面の下にはどのような顔をかくしているのでしょうか。

カオナシのセリフと正体

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カオナシの最初の登場は、千尋がハクと湯婆婆のところへ向かう時です。

千尋がお湯屋への橋を渡るときに、橋の上にカオナシの姿があったのです。

初めの頃は、「あ、、、」とか「え、、、」とかしか声を出せないよわよわしい存在のカオナシでしたが、次第にカエルを食べてカエルの言葉を発せるようになります。

カオナシは、湯屋の従業員に対して砂金をばらまきます。ここで、皆カオナシを見る目が変わり、一生懸命接待しだすのです。

砂金をもらった従業員たちは、カオナシに飲み込まれます。

飲み込んだ相手の特性を吸収する化け物と化したカオナシは「俺ははらぺこだ、ぜーんぶもってこい」とか「お前、なぜ笑う、笑ったな」とか「これ、食うか?うまいぞ、金を出そうか?」などと、欲望のかたまりのようなキャラクターに豹変するのです。

 

しかし、本当に大切なものを知る千尋は、カオナシの砂金には目もくれません。

カオナシは、砂金で人を引き付けることしかできない「寂しい存在の象徴」でした。

本当の友達のいない者は、人の欲望を利用して友達を得ようとし、結局、本当の友達がいないというストーリーがカオナシを中心に描かれています。つまり、金の切れ目が縁の切れ目といった、教訓がここでは描かれているのです。

カオナシの正体は、現代の拝金主義的な成金たちの姿のメタファーだと思われます。

金を持たぬものは金を持つ者にへこへこして、金をもったとたんに威張り散らす。

特に友達を持たぬものが金を持つと、その友達を持たない劣等感が増幅され、金を持った時の豹変のギャップが激しいものです。

友達を金でも買える、金で得られるものはない、といった、現代の成金への警鐘的な存在がカオナシの正体なのです。「千と千尋の神隠し」のパンフレットには「湯屋とは別な世界からやってきた謎の男。己を持たない、悲しい存在」と書かれています。

カオナシはなぜ千尋を好んだのか?

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千尋にとって、湯屋の世界は迷い込んでしまった仮の世界。帰るべき場所が外にあるのです。

家族や友達を持たない者にとって、家族やいるべき場所を持つ者はうらやましい存在なのです。

しかし、今までの自分の生き方がそのような友達や家族を持たない自分を作り上げてしまったのです。

湯屋の世界にも、おそらく外の世界にも、自分の居場所を持たないカオナシにとって、砂金を見せた自分にも興味をもたない千尋がもつ背景にすごく惹かれていたのだと思います。

それは、最初の雨のシーンで、ひとり外にたたずんでいたカオナシを湯屋に導きいれてくれた千尋の優しさに魅かれたということです。

 

優しさという感情は、家族や友達といった、かけがえのない者を持たぬ者には決して持つことのできないものなのかもしれません。

家族や友達と比べると砂金などはなんの価値も持たないものだったのです。

雨のシーンでカオナシが感じた千尋のやさしさは、自分を招き入れてくれた、自分の居場所を作ってくれた、そういった存在への憧憬なのです。

まとめ

「千と千尋の神隠し」はたくさん神様や魔法使いをはじめ多彩なキャラクターが映画の魅力となっています。

その中でも異質な存在のカオナシは、その正体は謎です。

しかし、カオナシはその名のとおり、色のない、存在のない、居場所のない、寂しい存在の象徴として現れた幻影のような男なのです。

そういう人間は、世の中にたくさん存在していて、人間の欲望の中に入ってきて、すさんだ世界を作っていきます。

そういった欲望に左右されない、人間らしい世の中を想像していくことの大切さをしらしめる存在がカオナシだったのです。

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