耳をすませばのタイトルの意味は?原作者・柊あおいの伝えたかったことを考察!原作とアニメ版の違いや制作秘話もまとめて紹介

「耳をすませば」は1989年に「りぼん」にて連載されていた柊あおいの漫画作品が原作で、1995年にスタジオジブリにおいて近藤喜文監督のもとアニメーション映画化されました。

近藤喜文監督は、「魔女の宅急便」や「おもいでぽろぽろ」にも携わっています。

また、2020年には同作の実写映画化が発表され、2022年の秋に公開予定となっています。

今回はそんな、「耳をすませば」のタイトルの意味について考察しました。

また、原作者・柊あおいの伝えたかったことや、「耳をすませば」の原作とアニメ版の違いや制作秘話についてもあわせてご紹介します。

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「耳をすませば」タイトルの意味について

原作者・柊あおいは原作コミック製作にあたって、ストーリーを考える前に「耳をすませば」というタイトルを思いついていたそうです。

ジブリ作品は「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」、「千と千尋の神隠し」など、タイトルの意味がわかりやすいものが多いです。

「耳をすませば」というキーワードを中心にストーリーに目を向けると、耳をすましているシーンがいくつもあることに気づきます。

 

原作コミックで作者である柊あおいは、主人公・雫に「本を読んだときにまぶしい音がする」というセリフを言わせています。

「本から音がする」という表現、しかも「まぶしい音」。雫が耳をすましている情景が浮かんできます。

普段の何気ない生活の中で耳をすますとどんな音(情景)が聞こえてくるか、といったことに柊あおいは焦点を当てているのです。

雫が聖司に気づき、聖司から聞こえてくる音に耳をすますと、それはバイオリンの良さであったり、心の声であったりが聞こえてきます。

そして、最後は雫自身の心から聞こえてくる音に耳をすまします。

耳をすまして聞こえてくること、それは雫が本当にやりたいことなのでした。

タイトルにも思いがこめられていると思うと、1つ1つのシーンで「この時雫にはどんな音が聞こえていたのだろう」と、より音やちょっとした動作にも注目してみたくなりますよね。

「耳をすませば」原作者・柊あおいの伝えたかったこと

柊あおいが伝えたかったことの1つは、人が成長する上で大切なものとは何かということ。

そして、自分の磨けば光るものは何かを見つけ、磨いていくことの大切さを伝えようとしています。

聖司はバイオリンという原石を留学などによって磨きます。雫も迷いながらも聖司に触発されたこともあり、小説という原石を磨こうとします。

 

次に、自ら行動するということです。

聖司は変な奴でしたが自分の考えをしっかり持ち、そして最後には雫にプロポーズをします。考えて行動することの大切さを示しています。

雫もやはり受験との葛藤の中、小説を書くという自分がもやもやしていたものに対して考えて答えを出していきます。

 

最後に、自分の先生(目標となる人)を見つけ出すということです。

雫は人に流されるような性格でした。しかし、聖司との出会いは、自分を大きく変えてくれました。

人間は人間から影響を受けて成長をするということなのですね。

柊あおいは「大切なことは常にそこにあり、耳をすませば聞こえてくる」ということを伝えたかったのです。

 

そういったメッセージが隠されていることも大人になってからのファンが多い理由の1つともいえそうです。

「耳をすませば」を見ると、自分の夢や自信を持つこと、そして人とかかわることの大切さを再認識しますよね。

「耳をすませば」原作とアニメ版の違いについて

宮崎駿は原作を読んで、ごくありふれたラブストーリーという印象をもっていたそうです。

やはり恋の障害などをスパイスとして加える必要性を感じ、いくつかアニメ版には変更点が加えられました。

雫らの学年は原作では中学1年生ですが、中学3年生に変更されています。真実味をもったプロポーズとなると、やはりそのくらいの年齢のほうがリアリティが出ますね。

聖司は原作では画家を目指しています。映画ではバイオリン職人に変更されています。

「耳をすませば」というタイトルからもバイオリンのほうがしっくりきますね。

最後に、雫の姉の汐は原作では少しのんびりした性格の高校生となっています。そして、聖司の兄の航司と交際していることになっています。

しかし、映画で汐は気が強い性格の大学生になっています。そして、しっかり者の一面もあり、映画の後半では一人暮らしのために家を出ていきます。

こういった変更点がいくつか加えられたことから、アニメ映画版「耳をすませば」はより音に特化した作品としての一面が加えられています。

「耳をすませば」制作秘話について

「耳をすませば」のスピンオフとして「猫の恩返し」があります。

これは、柊あおいが宮崎駿のリクエストで書いたコミックで「バロン 猫の男爵」が原作となっています。

そして、このバロンの物語は、雫が書いた物語という設定になっています。

また、宮崎駿のリクエストはさらにあり、「バロン 猫の男爵」には

  1. 猫の男爵バロンを登場させる
  2. ブタネコ「ムーン」を登場させる
  3. 「地球屋」を登場させる

といった3つのリクエストがあったのです。

まとめ

今回は「耳をすませば」のタイトルの意味や原作者・柊あおいの伝えたかったことついて考察しました。

タイトルの意味を知ることで、より自分自身にとっても考えさせられる、深みのある作品に感じますよね。

そして、「耳をすませば」の原作とアニメ版の違いや制作秘話についても紹介しました。

作者の思いはしっかりと残しつつも、より「音」に特化していて『耳をすませば』というタイトルにもあった作品に仕上がっています。

アニメーション映画版から20年以上が経ち、実写化される予定ですが、松坂桃李と清野菜名のダブル主演も決まっており、目が離せません。

実写版に先立ち、アニメーション映画版をまだ見ていない方、スタジオジブリのアニメファン、そして甘酸っぱい青春ストーリーが好きな方は、是非見てみてください。

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

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