映画「風立ちぬ」は面白い?つまらない?感想まとめ!海外の反応も

「風立ちぬ」は、スタジオジブリのアニメーション映画作品で、公開は約10年前で2013年7月20日です。

物語は実在する航空技術者の堀越二郎を主人公とした作品でありつつ、さらに堀辰雄の自伝的小説からも着想を得て作られています。

キャッチコピーは「生きねば。」です。主人公である堀越二郎役を「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明監督が担当したことでも話題となっています。

今回は「風立ちぬ」の感想について、面白いという意見、つまらないという意見、それぞれをまとめていきます。

また、海外の反応についても紹介していきます。

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「風立ちぬ」は面白いという感想、評判まとめ

「風立ちぬ」は、わかる人にはわかる作品ですが、子供には少し難しい内容に深入りしています。

恐らく、宮崎監督が大人の恋の話をオリジナルで作ったとしても、リアル感のないものになってしまうのではないでしょうか。

だから堀辰雄の作品を下敷きに、堀越二郎とゼロ戦、戦闘機設計というマニアックなものを融合して素敵な作品に仕上げたのでしょう。

関連性を見つけるのが難しそうな2人を融合し、作品にまとめ上げる点はさすが宮崎監督ですね。

庵野秀明が堀越二郎を演じているところは、話題性がありますね。

となりのトトロで糸井重里がお父さんを演じていたのを彷彿させるような、素人らしいどこかくぐもった声は、昭和の雰囲気を醸し出します。

宮崎監督の声優に対するこだわりは、感覚的なものなのでしょうか。

よさが分かる人とわからない人に分かれると思います。

ジブリと女優俳優のコラボによる話題性作りのように感じてしまったりもします。アニメのキャラのイメージが声優になってしまいますよね。

ハウルはどうしたってキムタクのイメージが出てしまいます。それがおもしろさの一つになっているのも事実でしょう。

堀越二郎(ゼロ戦設計者)と堀辰雄(生と死を扱った小説)という融合しそうで難しい融合を試みて成功させる点は宮崎監督は天才的ですね。

しかし、今回は、「風立ちぬ」とゼロ戦という違和感のある融合でした。

ゼロ戦がイメージ強すぎて、戦闘シーンや爆撃シーンなどをイメージすると、印象的なシーンや感傷的なシーンが続くため眠くなってしまう人もいたでしょう。

生と死をもろに扱おうとすると子供にはさすがに理解が難しいでしょう。

 

とはいえ、何度も見ることによって理解できてくるものもあります。

また解釈は自由なので、いろいろな見方もできます。

そういった見方が映画の楽しさともいえるでしょう。

漫画版もおもしろいという人もいます。

宮崎監督の画力の高さは、航空機などを描くときに際立ちますね。航空機設計、しかもゼロ戦となれば男のロマンともいえます。

その分もう少し、ゼロ戦寄りな作品を期待した人もいたかもしれません。

紅の豚という作品があるだけに、似たような作品にはしたくなかったのかもしれませんね。

個人的には、「風立ちぬ」は実写のほうがよかったのかもしれません。

「風立ちぬ」はつまらないという感想まとめ

「風立ちぬ」は、題名からして意味が分からないという人がいるかもしれませんね。

風の谷のナウシカや天空の城ラピュタ、となりのトトロのように子供から大人まですべてがわかりやすいストーリーというよりは、どこか文学的な要素を含んでいるからでしょうか。

一部には、わかる人にはわかるという部分がありますね。

 

この作品では「風立ちぬ、いざ生きめやも」といった詩が引用されていますが、これは、ポール・ヴァレリーの詩で、堀辰雄が訳したものです。

「風が出てきたぞ、さぁ、生きていこう!」という意味で、古文の文章を引用することによって格式が高まっていると言えるでしょう。

しかしアニメーション、そしてジブリということを考えると、わかりやすさを前面に出したほうがよかったのかもしれません。

 

また、ラストシーンの妻の「生きて」という言葉もやはり、わかる人にはわかりますが、子供らには解釈が難しいシーンとなっています。

深い意味がわからないと、ただ「生きて」と言っているだけとしかとらえられません。

 

また夢の中の話などは、何かの暗示を示しているのはわかるのですが、ジブリの作品にそこまで深読みを求めてしまうと、ラピュタとかトトロなどのわかりやすい映画を期待していた人にとっては「?」となってしまうのでしょう。

エヴァンゲリヲンのような色々な解釈を娯楽の前提に作られているような作品であれば、それが味となるのでしょうが。

とはいえ、しっかりとしたストーリーはありますので、戦中を生きた人々の強さや清らかさは誰もが感動するものとなっています。

堀越二郎(ゼロ戦)と堀辰雄(生と死)をリンクさせるという興味深い試みですが、ジブリ作品には、冒険活劇的なものを求める人は多いと思いますし、激しいアクションシーンを期待もするでしょう。

その点、文学的な要素や印象的なシーンが多くなりますので、ジブリに期待されがちな娯楽性は失われてしまうのは仕方ないのでしょう。

ただ、堀越二郎と堀辰雄の世界を好きな人も多いでしょう。興味のある人にとっては、単体としても十分おもしろい作品だと思います。

 

堀越二郎といえばゼロ戦、ゼロ戦といえば空中戦、というイメージから紅の豚のような作品をイメージしてしまう人もいるかもしれません。そうすると、子供にも楽しめる作品、と思わせます。

しかし、題名は「風立ちぬ」。

宮崎監督の人生や内面を描き出した作品としては秀逸ですが、どうしてもジブリ作品には子供がついてきます。その分、年齢を選ぶ作品になってしまったかもしれませんね。

「風立ちぬ」海外の反応

二郎が菜穂子にキスをしているシーンがポスターに使われるあたりは、海外らしいですね。

「風立ちぬ」は、日本に比較して海外のほうが受けがよいような印象です。

海外では文学的な映画がフランスやイランなどで評価が高く、そういった背景もあるのでしょう。

紅の豚がハリウッド映画だとしたら、風立ちぬはフランス映画といったところなのでしょう。

そう考えると日本での評価が分かれているのもわかる気がしてきます。

風立ちぬのことを「ロマンティックで、悲劇的そして絶妙な美しい肖像画のよう」と称賛しています。

堀辰雄の作品は愛と生と死を扱っており、海外では理解されやすいようです。

とても美しい映画と評されるところは、宮崎監督の狙いとしていたところなのではないでしょうか。

 

「北米各地の劇場で上映されています。上映時間を確認し、宮崎監督のお別れの傑作を見ましょう!」と推奨しています。

日本、アジアはもとより欧米でも絶大な人気を誇る宮崎監督の作品です。

映画でも日本人と欧米人のふれあいが描かれており、日本人に親近感を持ってもらえる作品になっています

 

「風立ちぬは、壮大にして、美しい。ありがとう!宮崎駿監督!」

宮崎駿監督の作品は、海外でも抜群の評価を得ていますね。

宮崎駿監督自身も海外の作品の影響をたくさん受けていますし、取り入れています。

日本とアジア、西洋との融合を作品の中に取り入れ、オリジナル作品を作り上げる宮崎監督の才能は海外でも受け入れられています。

まとめ

「風立ちぬ」は難しいとかわかりにくい、といった感想を持つ人がややいるようでした。

しかし、ジブリアニメの今までの娯楽的要素ではなく文学的な要素を中心にすることによって、より人物の内面をリアルに描くといったことにも成功しており、そちらのほうが好きという人もいます。

ゼロ戦設計者:堀越二郎というテーマがインパクトが大きいので、視聴前と視聴後のギャップが生じやすい作品なのではないでしょうか。

とはいえ数回見ることにより、監督が描きたいことがわかってくるとより味わい深く見ることができる名作のひとつです。

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