映画「22年目の告白」のあらすじ・ラスト結末をネタバレ!事件の時系列や真犯人がについても解説!

「22年目の告白ー私が犯人です-」は入江悠さんが監督、平田研也さんが脚本をつとめ、2017年6月に公開されました。

韓国映画「殺人の告白」をリメイクしたスリラー映画でもあります。

韓国版はサスペンス・アクションの色合いが強いですが、本作は2010年以降の日本での殺人への公訴時効撤廃を取り上げた社会派サスペンスの色合いが強くなっています。

主なキャストは藤原竜也、伊藤英明、仲村トオル、岩城滉一など、そうそうたるメンバーとなっています。

今回は、そんな「22年目の告白」について、あらすじ・ラスト結末ネタバレについて紹介します。

また、事件の時系列や真犯人についても紹介します。

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「22年目の告白」あらすじ・ラスト結末をネタバレ!

あらすじ

1995年に阪神大震災が発生します。この年5件の連続絞殺事件が発生しますが、犯人の手掛かりがないままにすべて時効となります。

しかし、22年後の2017年、その犯人であると曽根崎が名乗り出ます。そして、曾根崎は「私が殺人犯です」という告白本を出版します。

曽根崎は5件の事件について語ります。

この事件の担当は牧村航と上司の滝でした。牧村の回想が始まります。

 

1件目の事件は定食屋の主人が奥さんの目の前で絞殺されます。

2件目は会社員がその奥さんの目の前でやはり絞殺されます。

3件目はヤクザ橘組の組長橘の目の前で愛人のホステスがまたもや絞殺されます。

4件目は病院院長山縣の目の前で奥さんが絞殺されます。

その後牧村らは犯人をおびき寄せ追い詰めますが、牧村は頬を犯人に切られます。また、牧村は犯人の右肩を拳銃で撃ちます。しかし、逃げられます。

5件目の標的を牧村にすると犯人は予告してきます。

牧村のアパートには妹・里香が恋人の小野寺と住んでいたので、牧村は慌ててアパートに戻ります。

アパートに妹らの姿はなく、ガスが充満していました。そこに上司の滝が入っていきますが、犯人の罠により爆死し、5人目の犠牲者となります。

 

曽根崎は告白本を出版し、マスコミにも受けがよく、女性にも人気となります。しかし、遺族の恨みも強く、法で裁けないのなら別な方法でとも考えています。

曾根崎はテレビへの出演を模索し、「NEWS EYES」のキャスターである仙堂は出演を受け入れます

仙堂は連続絞殺事件の記事で出世をしていたからでした。

曽根崎は4件目の目撃者である山縣医師に謝罪に行きます。山縣は仙崎につかみかかりますが、やめます。

牧村もその後にやってきますが、曽根崎が牧村に何かをささやくと、牧村は激昂して曾根崎に殴りかかろうとします。

まわりの人々に牧村は取り押さえられます。曽根崎は車で逃れてサイン会に向かいます。

5件目の目撃者の橘は、組員戸田を曽根崎に差し向けていました。戸田が発砲しようとすると、牧村が取り押さえます。

しかし、別の女性が曽根崎を切りつけに行きますが、牧村がそれを受け止め刺されます。

その女性は2件目の犠牲者の娘・岸美晴でした。

曽根崎は仙堂の番組に登場します。曽根崎は「逃亡していたのではなく、警察が捕まえに来なかっただけ」と言います。

仙堂はなぜ時効成立後にこの本を出版したのか聞きます。曽根崎は「真相を伝えて罪を償うためで、本来はマスコミが書くべきであった」と言います。

仙堂はなぜ5件目の牧村のアパートにいた里香のことが書かれていないのか問いただします。

そして、投稿された動画も見せ、「牧村のアパートが爆発したときに、撮影者のそばで縛られているのは里香さんです。牧村の死を妹に目撃させたのではないですか?」と仙堂は聞きます。

曽根崎は「動画はねつ造」と言います。仙堂は「本には動機が書かれていない。」とも言います。

しかし、曾根崎は「全部読んでください。すべて書いてあります」と言います。

 

その後、動画を投稿した真犯人を名乗るものからの希望で仙堂の番組で、曽根崎と牧村の4人で生討論がはじまります。

真犯人を名乗る男は、別の動画を持ち込みます。そこには、里香が絞殺される映像がありました。

それを見て曽根崎は、仙堂のペンでマスクをかぶった真犯人を名乗る男を切りつけます。

仙崎はそのペンを取り上げて「こんな風に使うものじゃない」と言い、奪い返します。

実は告白本は牧村が書いたものであり、曽根崎がTVに出ることにより、自己顕示欲の強い犯人をおびき出す作戦だったのです。

また、曽根崎は山縣医師の協力で成形をした里香の婚約者(拓巳)だったのです。

しかし、真犯人を名乗る男も、実は誰かに頼まれて動画を持ち込んでTV出演しただけだったのです。

ラスト結末について

その後、曾根崎(拓巳)は犯人の声を分析し、真犯人を探し当てます。山縣医師の車を借り、山荘を訪れます。

牧村には山縣医師からの連絡があり、曾根崎の足取りを聞かされます。

仙堂は山荘でちょうどドキュメンタリー番組の撮影を受けていました。

そこでは、かつてテロに巻き込まれジャーナリストの同志とともに捕まり、その同志がテロリストに絞殺されたことを語ります。

そして、そのことが仙堂にはトラウマになっていると語ります。

仙堂は山荘でインタビューを受けながらも、何者かの侵入に気づきます。曽根崎が侵入していました。

曽根崎は仙堂に対し、「告白本に真っ先に反応したのは、仙堂だった。また、自分が事件を得意げに語ることをいらだっていたのも仙堂だった。そしてペンを自分に持たせ、殺人犯にしようとしていた」と語ります。

そして、「あなたは戦場で心的外傷を受け、それが連続絞殺事件を起こした」と言い、仙堂を刺します。

仙堂は首にロープを巻き、曽根崎に自分を殺すように促します。曽根崎は殺そうとロープを引きますが、そこへ牧村が現れ、仙堂を法で裁ける証拠を動画から見つけたことを言います。

実は里香の殺人は、殺人などの重い罪に時効が適用されなくなるという刑事訴訟法の改正日である4月28日の24時を過ぎに起きていたことが東京タワーの消灯から証明できたのです。

つまり、第5までの事件とは異なり、里香の事件は時効が適用外となるため、今からでも法でさばけるということを意味しています。

 

仙堂は逮捕されますが、弁護士は仙堂の心神喪失の適用を主張していました。

仙堂は親友のジャーナリストが目の前で殺されトラウマになり、同じ目にある人を増やしたい気持ちにかられたのです。

仙堂は獄中から「闇を追いかけて 獄中から語る事件の真相」という本を出版する計画になっていました。

しかし、最後に仙堂は清掃員に変装した橘組の戸田に刃物で刺され、ラスト結末となります。

「22年目の告白」事件の時系列について

ここで、一度22年目の告白の事件の時系列についてまとめておきます。

1995年 1月4日 1件目の絞殺(足立区飲食店店主殺害事件)

    2月14日 2件目の絞殺(世田谷区会社員殺害事件)

    3月15日 3件目の絞殺(銀座ホステス殺害事件(橘組組長の愛人))

    4月31日 4件目の絞殺(練馬区病院長夫人殺害事件)

    4月27日 5件目の殺人(大田区警察官殺害事件(牧村の上司爆殺))

    4月28日 牧村の妹の絞殺

2010年 4月27日 東京連続絞殺事件 時効

    4月27日 刑事訴訟法改正(人を死亡させた罪であって、死刑に相当する罪(殺人罪など)の時効が廃止に

    4月27日 牧村の妹(里香)の婚約者であった小野寺拓巳は自殺するが、未遂に終わる。

        その後小野寺は一命をとりとめ、4件目の被害者の夫である山縣医師の協力を得て、整形手術をし、別人(曽根崎)となり、牧村とともに真犯人追及に動く。

2017年 曽根崎が犯人を名乗り出るとともに、告白本を出版

    曽根崎が真犯人を仙堂であることを見破り殺害に及ぶが未遂に終わる。

    仙堂は、東京連続絞殺事件容疑者として逮捕される。

上記の時系列から見て分かるとおり、刑事訴訟法の改正日と牧村の妹で曽根崎の恋人である里香の殺害日が大きなポイントとなっています。

「22年目の告白」真犯人について

東京連続絞殺事件の真犯人は前述してきたように、「NEWS EYES」のキャスターとして成功していた仙堂俊雄です。

仙堂は戦場カメラマン時代にテロリストに外国人ジャーナリストの親友とともに拘束され、尋問されます。

その際仙堂は縄で縛られます。向かいには親友が座らされ、テロリストに絞殺されます。

仙堂は親友が死んでいく一部始終を見させられました。この時のことがトラウマになりました。

命からがら帰国した仙堂でしたが、このトラウマからは逃れられず、同じ境遇の人を増やさねば気が済まない人間に変わり果てていました。

 

それが、1995年の5件の連続絞殺事件へとつながったのです。

しかし、その後仙堂は自分が行った連続絞殺事件をさも取材をしたかのようなふりをして、テレビ局のキャスターへとのし上がったのです。

その後曽根崎の登場とともに自分の「作品(連続絞殺事件)」を奪われたと感じ、曽根崎や牧村との対決を巧妙に行っていくのです。

まとめ

「22年目の告白」のあらすじ・ラスト結末ネタバレについて紹介しました。

また、「22年目の告白」の事件の時系列」や真犯人についても解説しました。

事件の発生日と時効の法の改正・適用日がこの作品の大きなポイントを担っています。

時系列を知ることで、より曽根崎や仙堂の思惑や駆け引きが分かりますよね。

 

「22年目の告白」は韓国映画に着想を得ていますが、日本の社会をテーマにしており、サスペンス好きにも社会ドラマ好きにも興味深い内容になっています。

伏線やその後のストーリー展開、伏線回収など、盛りだくさんで見どころいっぱいの映画です。

まだ、見ていない方、サスペンス好きな方は、是非見てみてください。ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

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