1988年スタジオジブリ制作の長編アニメーション「となりのトトロ」をご存じない方はほとんどおられないでしょう。
この作品は、宮崎駿監督の子供の頃の思い出や自然に対する思いが背景にあります。
この作品にはトトロはもちろんですが、ネコバスなど不思議な生物も多く登場しています。
今回は、トトロ、ネコバス、まっくろくろすけの正体やモデルを探っていきたいと思います。ネタバレを含みますのでご注意下さい。
タダで見る方法はこちら↓トトロって大人になってから見返すと、昔とは違って見えて、なんか切ない…っていうか心痛い…いい意味でね
— 里帆 (@2kamytan) October 13, 2020
昔は思わなかったけど、メイもサツキもほんと純粋で可愛いし、おばあちゃん温かすぎるし、カンタまじでいい子
トトロで泣くと思わんかったわぁ
目次(各項目をタップすると、その項目に飛びます。)
トトロの正体やモデルは?
まず、トトロの正体ですが、実は、お化けたちをねこバスに案内する案内人です。
映画の中では、大人たちの目には映らない、おそらく純粋な選ばれた子供にしか見ることのできないほのぼのとした存在です。
そして、人間の言葉は話しませんが、その子供たちの思いを以心伝心する能力ももっているようです。とても、お化けたちを冥界に案内するおどろおどろしい存在には見えません。
こういった背景がありながらも、画力でもって、大人から子供まで幅広い層に愛されるキャラに仕上がっているトトロ。宮崎駿監督だからこそできたキャラクターですね。
そして、トトロのモデルもあります。
ミッキーマウスはネズミ,ドラえもんはねこがモデルですね。
トトロのモデルは、パンダとみみずくです。宮崎駿監督のパンダコパンダというキャラクターがいますね。
モデルはパンダです。このパンダコパンダとキャラクターとしては、そっくりなのです。
このパンダにみみずくの要素をプラスしたものがトトロの原型と考えられます。
たしかに耳や色はみみずくですね。
ネコバスの正体は?モデルは実在のバス!
12本の足で風と共に走り去る“#ネコバス”。トトロたちの移動手段として活躍している彼は、宮崎駿監督が「#トトロ」のために描きためていたスケッチの初期段階から存在していました。監督の裏設定では、彼らは「昔はただの化け猫😺だったけど、バスを見て面白いと思ったから真似をした」のだとか😚 pic.twitter.com/ZnSjKa8ahA
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
「となりのトトロ」には続編「めいとこねこバス」があることをご存じでしょうか?
トトロの14年後の2002年から「ジブリ美術館」のみで上映されています。
この中で、トトロとネコバスの正体について触れられています。
ねこバスは、実は、お化けたちを極楽浄土(天国)へと導く乗り物なのです。
ネコバスは、言葉も発せずただ黙々と走り続ける、そして目が光ってライトになる、みるからに不気味な存在なのですが、どこか愛せるキャラクターになっています。
余談ですが、エジプトではねこは神の使いとされており、ねこが夜目が見えるのも太陽神の代わりに物をみるためだと言われています。
ねこは一般的にかわいい存在。でも、化け猫とか神の使いとか、人智を超えた存在とされてきたのもねこの一面です。そういう目で見ると、トトロとねこバスの愛らしくありながら異様な雰囲気があるのもわかる気もします。そのあたりをやはり宮崎駿監督は表現するのがうまいですね。
実は、このねこバスにはモデルがあって、地中海に浮かぶマルタ島の路線バスなのです。
このバスは、レトロでとてもかわいらしいデザインです。
とはいえ、排ガス規制で、そのうち姿を消すかもしれませんので、今のうちに見に行くことをおススメします。
まっくろくろすけの正体は死神?モデルは実在の生き物!
そして、最後に「まっくろくろすけ」の正体やモデルを見ていきます。
古い家をまっ黒なススだらけにしてしまう不思議ないきもの“ススワタリ”。メイとサツキによって“#マックロクロスケ”と名付けられたこのいきものは、ジブリ作品の中でも人気が高く、「千と千尋の神隠し」では手足が生えた形で登場しています😋#となりのトトロ #トトロ #サツキ #メイ #金曜ロード pic.twitter.com/kH4Cu63vvW
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
「となりのトトロ」のキャラクターとして有名なまっくろくろすけですが、実は「千と千尋の神隠し」にも登場しています。
スタジオジブリにとって思い入れのあるキャラなのでしょうね。
今夜9時から「千と千尋の神隠し」😆「となりのトトロ」にも出てくるマックロクロスケことススワタリさんも登場しますぅー🌟コンペイトウを嬉しそうに拾う姿が可愛いですぅ―😍#kinro #千と千尋の神隠し #となりのトトロ #マックロクロスケ #ススワタリ #ジブリ pic.twitter.com/KA6qN9u6r6
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) January 20, 2017
スタジオジブリ二作品で登場するまっくろくろすけですが、ススワタリというのが正式名称で、まっくろくろすけは俗称です。
この、ススワタリはどうやら、現世と冥界をつなぐ部分に現れる生物みたいです。
また、人間の大人の目にははっきりと見ることができない生き物で、物の怪のたぐいとされています。
そして人間の死の間際に、人間を黒い塊が自分を覆い、生命を抜き取っていくようです。
この黒い塊を人は、「死神」と呼んでいます。
神々のお話「千と千尋の神隠し」や堺雅人さんと高畑充希さん主演の「鎌倉物語」のような世界観に近いような気がしてきます。
死神は、「鎌倉物語」では人の姿をしていますが、様々な姿に形を変えることができます。
トトロの世界では、死神がまっくろくろすけという形に変えて人間と共存しているのです。
そして、死期の近づいたお客様が現れると、形を変えて、トトロへと導きます。
ただ、子供の目には、たまにまっくろくろすけやトトロといった物の怪が霊感によって見えてしまったりするのはよくあることなのです。
このまっくろくろすけは、宮崎駿監督の想像上のキャラクターなのですが、実際、モデルとなったいきものがあります。
それは、鹿児島の奄美大島に生息する「ザトウムシ」というクモのような黒い虫です。
足は8本あり、とても長いです。クモのようですが、生物的にはダニに近いものとして分類されているようです。
4億年以上前からその姿を変えていないそうで、死んだ虫や腐った木の実などを食べるそうです。虫界の死神ですね。
また、クモのように糸を出したりもしません。
どうやら、この足の長さは、「千と千尋の神隠し」の釜じいのモデルにもなっているようです。
まとめ
となりのトトロには不思議なキャラクターがたくさん出てきますが、それぞれにモデルや背景があって、それらを知ると何倍も面白く見ることができます。
トトロもねこバスもまっくろくろすけも、どうやら、冥界への入り口への案内役を行っているようです。
現世と死後の世界がとなりのトトロに関係していたとはなかなかの驚きですね。
メイやサツキが実は、ある時点から死んでいた、というホラーな都市伝説も語られていますが、こういった背景から考察すると、それもあるかもしれないと考えても無理はないですね。
ジブリの作品は現世とファンタジーを行き来することが多いですから、本当に想像力を掻き立てられます。
こういった、それぞれの役割やモデルを知ると、「となりのトトロ」の世界観が違って見えてきますね。
ちなみにトトロの原型のパンダコパンダは、U-NEXTでは見放題作品なので31日間無料お試しで視聴可能です。
AmazonプライムとNetflixでも配信されていますが、Amazonプライムではレンタル作品(220円)で、Netflixは2019年12月にサービス自体の無料お試しがなくなってしまいました。
ですので無料で見れるのはU-NEXTだけです。
トトロが大好きな方はぜひお早めにご覧になって見て下さい。
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