となりのトトロを知らない日本人はほとんでいないと思いますが、となりのトトロには色々と疑問の残るシーンがあります。
トトロが何者なのかというそもそもの疑問もあります。映画の中では、ネコのようなもののけの一種のようなところしかわかりません。
そして、メイとサツキのお母さんに関する場面で、迷子になったメイを見つけたサツキが2人でお母さんが入院する病院に行くシーンではお母さんに会わすに帰るという不思議なシーンがあります。
そのまま、ラストシーンとなるのですが、ここにも疑問があるのです。
実は、となりのトトロには続編があって、その内容を知ると少し怖くもなるのです。
そんな、となりのトトロの不思議なシーンについて考察していきます。ネタバレを含みますのでご注意下さい。
タダで見る方法はこちら↓トトロって大人になってから見返すと、昔とは違って見えて、なんか切ない…っていうか心痛い…いい意味でね
— 里帆 (@2kamytan) October 13, 2020
昔は思わなかったけど、メイもサツキもほんと純粋で可愛いし、おばあちゃん温かすぎるし、カンタまじでいい子
トトロで泣くと思わんかったわぁ
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メイとサツキは最後にお母さんの入院する病院へ行くが、どうしてトウモロコシだけを置いて、会わずに帰ったのか。
メイ「ダメだよ! これ、おかあさんのトウモロコシだよ!」#となりのトトロ #トトロ #サツキ #メイ #夏はジブリ #金曜ロード pic.twitter.com/vYtbJpdCSo
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
メイは、作中で「お母さんが帰ってくるのはいつ?すぐ?明日?」などとすぐにでも会いたいくらいさみしい思いをしていました。
そしてサツキは、お母さんに会いたい思いでトウモロコシを届けるために迷子になってしまったメイを、村人総出で捜索することになります。
どうしようもなくなったサツキはトトロのところに行くと、ネコバスがメイのところへ連れて行ってくれます。
そして、2人はさらにネコバスでお母さんのいる七国山病院へと連れて行ってもらいます。
そして2人は、部屋にいるお父さんとお母さんを見て、会わずに窓のところにトウモロコシだけを置いて、ネコバスに乗って帰るのです。
普通に考えると、お母さんに会って、話してから帰るところです。
おそらく、2人は迷子と捜索のためボロボロになっていたので心配をかけたくなかったのだと思います。
それに窓越しに元気なお母さんの姿も見られて2人は安心したのだと思います。
トトロを通じて2人の成長が描かれているわけです。
そして、メイもお母さんが元気になるというトウモロコシを届けることができて、安心したのもあるでしょう。
メイはおばあちゃんからトウモロコシを食べたら元気になると言われていたので、それを信じ込んでいて、これで病気も治ると確信したのです。
ラストシーンの意味とは
おかあさん「いま、そこの松の木で、サツキとメイが笑ったように見えたの」
おとうさん「案外そうかもしれないよ。ほら」#となりのトトロ #トトロ #サツキ #メイ #夏はジブリ #金曜ロード pic.twitter.com/bzYeWGbgjn— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
トウモロコシを届けて一件落着というところでラストシーンになります。
ラストシーンで宮崎駿監督が伝えたかったことは、子供の成長だと思います。
メイもサツキもお母さんに甘えたい年ごろです。
特にサツキは、メイの手前もあるのでずっと無理をしてきていました。
トウモロコシを置いて母親に心配をかけずに帰るという行動をとらせているところは、そんな子供たちにも他者を気遣う心(優しさ)が養われている成長を描きたかったのだと思います。
宮崎駿監督の作品は、子供が主人公の作品が多いです。
「千と千尋の神隠し」もそうですし「魔女の宅急便」もそうです。
千と千尋は、神様の不思議な世界で両親を助け出すために、様々な経験をして成長していく作品ですし、「魔女の宅急便」も魔法使いとしていろいろと修業をして成長していく作品でした。
子供というのは、成長が目に見えて早い、ぐんぐん伸びる若葉のようで、その姿に感動を覚えるのです。
だから、となりのトトロの最後のシーンを見る者は心地よい気持ちでエンドロールに入っていけるのです。
自己主張や個性が求められがちな現代人にとって、一時のいやしのような場面なのです。
古き良き日本の自然を描いているのももちろんなのですが、古くからシャイで奥ゆかしさの中に勇敢さや優しさをもつ日本人本来の特性を描いたラストシーンなのです。
となりのトトロに続編がある?!
#割とみんな知らないこと
三鷹の森ジブリ美術館のみで『めいとこねこバス』という『となりのトトロ』の続編になる短編作品が存在すること。
トトロの声優は1988年版で声優を務めた高木均さんではなく、宮崎駿監督が担当しています。#となりのトトロ#ジブリ pic.twitter.com/iyFTISDJo0— ルチャグレ (@Doraque_Lv100_Z) August 14, 2020
トトロにはなんと続編があります。
「めいとこねこバス」という題名で、こちらは2002年より公開されているアニメーション映画です。
ただし、東京三鷹市にある「ジブリ美術館」に行かないと見られません。
DVDや動画配信もなく、地上波でももちろんやっていないみたいです。
そういうわけでこの作品は意外と知らない人が多いと思います。
この続編では、とんでもない事実が判明します。以下ネタバレ
ネコバスは実は、お化けたちを極楽浄土へと運ぶ霊きゅう車だったのです。
そして、トトロは、ネコバスへとお化けたちを案内するガイドだったのです。
わずか14分の映画なのですが、めいが小さなねこバスと出会って、トトロと再会したり、ネコばあちゃんというどでかいネコバスに出会ったりする物語です。
とはいえ、ネコバスが天国行きのバスだったとは驚きです。
そんなわけで、「となりのトトロではネコバスに乗った以降のメイとサツキは死んだ幽霊だ」という都市伝説まで生まれているのです。
まとめ
となりのトトロは30年以上も前の映画なのですが、現在でも色あせない大人から子供まで楽しめる映画です。
その理由は、美しい映像にもあるのですが、自然を崇拝する世界観や人間の優しさや強さといったテーマが背景にあるからだと思います。
メイとサツキが最後のシーンでトウモロコシを置いて帰るシーンは、お母さんへの本当の思いやりにあふれているシーンですね。最高のラストシーンです。
ジブリ美術館にトトロの続編があることも紹介しましたが、こちらを見てから再びトトロを見ると別な発見があるかもしれません。
世代を超えて楽しめる映画は「となりのトトロ」の右にでるものはないでしょう。
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