「となりのトトロ」は、1988年にスタジオジブリが制作した長編アニメーション映画で、日本では見たことがないという人はほとんどいないでしょう。
この映画は30年以上前の映画なのですが、そんなに昔に作ったアニメーションなのに、色彩やキャラの生き生きとした動きはいまだに色あせることはないですし、現在のアニメーションよりも秀でた部分がたくさんあります。
ちなみに私のイチオシの場面は、まっくろくろすけの登場シーンです。
メイが家の中をごそごそしてたら、どわっとたくさんのまっくろくろすけ達が飛び出してくるシーンですね。
このシーンに子供の頃びっくりしたのを覚えています。
そんなとなりのトトロですが、今回は、この物語ではほとんど出てこないのですが重要な登場人物の一人であるサツキとメイのお母さんについて考察してみます。ネタバレを含みますのでご注意下さい。
タダで見る方法はこちら↓トトロって大人になってから見返すと、昔とは違って見えて、なんか切ない…っていうか心痛い…いい意味でね
— 里帆 (@2kamytan) October 13, 2020
昔は思わなかったけど、メイもサツキもほんと純粋で可愛いし、おばあちゃん温かすぎるし、カンタまじでいい子
トトロで泣くと思わんかったわぁ
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サツキとメイのお母さんの病名は?
おかあさん「あの子たち、見かけよりずっとムリしてきたと思うの。サツキなんか聞き分けがいいからなおのことかわいそう…」#となりのトトロ #トトロ #サツキ #メイ #夏はジブリ #金曜ロード pic.twitter.com/xt0105u6OT
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
お母さんは、映画のはじまりから終わりまで入院していることになっています。
しかし、映画の中でお母さんの病名が出てくるシーンはありません。
また、映像などから「昭和30年代くらいかな、もしかしたら戦前かも」ということがわかります。
各家庭に電話がないあたりも、そのころの時代をイメージできます。
ものは今ほど満ち足りていないけれど、人の心や自然が満ち満ちていた時代をノスタルジックな色彩で描いています。
お母さんは、物語のところどころで出てきますが、重病まではいかないまでも入院(隔離)して寝ていなければならない病気のようです。
時代背景から推測するに、結核ではないかと思われます。
昭和30年頃の日本で死亡率が高かった病気は結核で長く入院しなければならず、特効薬もありませんでした。
また、咳をするとうつることもあり、隔離が必要だったようです。現代であればガンがテーマになりやすい病気ですね。
また、演出覚書の中に、「肺に関することで入院中」という文字もあるそうです。
そして、お母さんが入院している病院「七国山病院」のもでるは、東京東村山市八国山にある「新山手病院」だそうで、ここは結核治療をしていた病院だったそうです。
そして、宮崎駿監督のお母さんも脊椎カリエスにかかっていたそうで、その体験は結核と結びつきます。
入院していたお母さんは退院できたのか?
おかあさん「いま、そこの松の木で、サツキとメイが笑ったように見えたの」
おとうさん「案外そうかもしれないよ。ほら」#となりのトトロ #トトロ #サツキ #メイ #夏はジブリ #金曜ロード pic.twitter.com/bzYeWGbgjn— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 14, 2020
結核だとすると、当時は死に至る病気であり、どこか死を予感させます。
となりのトトロは、自然と人間の共生のようなことがテーマにありますが、命についても当然テーマのひとつになっています。
メイの行方不明などは、片方のサンダルが死を予感させたりします。
それに誘発されてか、映画中で病名が伏せられているからか、お母さんの病室のシーンもどことなく、死のにおいを感じさせるものがあります。
結論からいうと、お母さんは無事に退院しています。
それは、エンドロールでお母さんが無事にタクシーに乗って帰ってきているシーンが写されているからです。
お母さんがいなくても立派にお母さんの代わりを努めているサツキも偉いのですが、お母さんがいなくても明るい家庭を維持するお父さんや、温かい人間関係に古きよき昭和を感じてしまいます。
お母さん妊娠説について
エンディングの男子と女子のグループが対立してるカット。メイちゃんが赤ちゃんの手握ってお姉さんしてるのと、カンタがサツキと気まずくなりたくないなぁ感あってめっちゃ好き。トトロは何度見ても心があったかくなる
#となりのトトロ pic.twitter.com/RSJojR72ua
— . (@relux_boy_90s) August 14, 2020
エンドロールで、青い服を着た赤ちゃんと手をつなぐメイの姿が映されています。
あの赤ちゃんはメイの弟ではないか、と思うかもしれません。
お母さんが入院していて、退院して、そしてメイと赤ちゃんが写されたら、お母さんは妊娠していたと考えても不思議ではありません。
しかし、結論からいうとお母さんは妊娠はしていません。
なぜかというと、お母さんの入院シーンではお腹がはっている様子はありません。
それに、メイやサツキがお見舞いに来たときのやりとりは、どう見ても妊娠中のお母さんとのやりとりではないです。
お母さんの会話の声や間の取り方もどこか陰があります。
そのあたりもよく表現しているのは声優さんの高いレベルなのだと思います。
まとめ
何十年もロングセラー作品となっているとなりのトトロですが、いろんな謎がある作品でもあります。
とにかく、子供から大人までここまで楽しめる作品は他にはないでしょう。
そんな、となりのトトロですが、お母さんの入院してる病院は「七国山病院」という東京武蔵村山にある結核治療をしていた病院がモデルとなっています。
また、宮崎駿監督のお母さんも脊椎カリエスという結核性の病にかかっていました。
そんなことから、お母さんの病名はおそらく結核であったと考えられます。
その後お母さんは、エンドロールに見られるように無事退院できています。
一方、エンドロールに見られるメイが手をつないでいる赤ちゃんは、お母さんが産んだとは考えにくいです。
昭和30年代であれば、ベビーブームの後半かもしれませんので、村の学校とはいえ生徒もたくさんいたので、メイとサツキではない誰かクラスメイトの弟の可能性が高いです。
となりのトトロは何十回も見ていますが、見るたびに新しい発見があったり、見方の変わった自分に気が付いたり、おすすめの映画です。
是非ご家族でご覧ください。
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