「Fukushima50」(フクシマフィフティ)は、角川大映スタジオが制作会社、松竹とKADOKAWAが配給で2020年3月6日に公開された日本映画です。
門田隆将さんのノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を原作としています。
東日本大震災における福島第一原子力発電所事故発生時に現場対応を行った約50名の作業員「フクシマ50」の激闘を描いています。
主演は、佐藤浩市と渡辺謙となっており日本を代表する俳優が出演しています。
今回は、Fukushima50の代表的なシーンである桜並木の撮影場所を紹介し、あわせて福島、長野、東京、茨城、千葉などのロケ地をまとめて紹介します。
目次(各項目をタップすると、その項目に飛びます。)
桜並木の撮影場所はどこ?
『Fukushima50』ラストの桜シーンのロケ地、富岡町の夜の森の桜トンネルかしら。一度、復旧する常磐線で浜通り訪問したいなぁ。 pic.twitter.com/lltORBTyxp
— 夷(ゑびす)@聖地移住本制作中 (@ye_bi_su) March 7, 2020
Fukushima50のラストで爽やかな春の光につつまれるなかで伊崎が吉田所長を回想するシーンは、福島第一原発との困難な戦い(動)から葬儀(静)、そのコントラストに続き、桜並木の向こうに福島の未来を見ているようで象徴的な場面です。
この桜並木ですが、ロケ地は福島県富岡町にある「夜の森公園」です。
ここは、事故後から帰還困難区域として立ち入り禁止区域にしていされていました。
しかし、ようやく夜の森駅周辺の避難解除がされ、「夜の森公園」の一部も立ち入りができるようになりました。
ただ、全長2.2Kmに及ぶという桜並木は完全に通行ができるようにはなっていないようです。
場所:夜の森公園
住所:福島県双葉郡富岡町夜の森北2丁目
ほかにどんなロケ地があるのか
1 避難所のシーン(双葉町)
#東日本大震災から10年 #Fukushima50
今まで原発で作業された全ての方々に感謝致します。
人の手で負えないものを扱うならばよく考えなくてはいけない。
住むところを追われてしまった人々がいる事
汚染水や廃炉廃棄物の問題も忘れず
福島の復興に少しでも協力していければと思う。 pic.twitter.com/iAuGVV0jxO— IONA (@SA9KU1YA3) March 10, 2021
双葉町は、先日ようやく避難指示が解除されたばかりですが、「最も復興から遠い町」とされてきました。
ここでは、避難所のシーンの撮影が行われ、双葉町の町民や町役場の人々も登場されています。
場所:双葉町の避難所(体育館)
住所:福島県双葉郡双葉町大字長塚字町東154
2 福島第一原発の建屋と敷地(長野県諏訪市・旧東洋バルブ工場)
2018年11月25日。映画『#Fukushima50』(#フクシマフィフティ)の撮影が長野県の上諏訪にてスタート。1・2号機サービス建屋の屋外シーンのため、オープンセットを建設しました。#佐藤浩市 #渡辺謙 #吉岡秀隆 #安田成美 pic.twitter.com/46sY4mEEjb
— 映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ) (@Fukushima50JP) November 24, 2019
Fukushima50の水素爆発後の迫真のシーンや消防車による冷却作業のシーンなど建屋とその周辺のシーンは、事故当時の破壊された建物や瓦礫の散乱などが忠実に再現されています。
この場所は、長野県諏訪市にある広大な工場跡地を活用しています。
そして、映像制作支援を数多く行っている今井建設がセットの製作に携わっており、同社は麒麟がくるでもセット製作を手掛けています。
場所:旧東洋バルブ工場
住所:長野県諏訪市湖岸通り5丁目11-1135
3 船橋市高瀬下水処理場
福島第一原発の中央制御室から原子炉までの道路で、命がけの作業員らが防護服に身をつつんでこの道路を何度も駆け抜けています。
このシーンは緊迫の場面なのですが、ロケ地は千葉県船橋市にある下水処理場が使用されています。
場所:船橋市高瀬下水処理場
住所:千葉県船橋市高瀬町56
4 トモダチ作戦を遂行した在日米軍(横田基地)
在日米軍は、被災した福島への救助支援作戦である「オペレーション・トモダチ」を実行しており、映画のところどころに登場しています。その中でダニエル・カールも在日米軍人を演じています。
在日米軍の活動シーンを撮影したのは、在日米空軍基地である横田空軍基地です。
在日米軍とその基地が映画撮影に協力したことは今までなかったそうです。
『トモダチ作戦』再び!佐藤浩市主演「Fukushima 50」に米軍が撮影協力 https://t.co/1XWTAajA15
翼賛映画 pic.twitter.com/R4yXDIBmtG— 脱原発の日実行委員会 (@datugennohi) November 19, 2019
場所:在日米空軍横田基地
住所:東京都福生市福生2552
5 首相官邸危機管理センター(茨城県古河市)
元日から自粛生活のため久々にDVD借りた❗️
門田隆将さんが時間をかけて取材を元にあの東日本大地震❗️福島原発事故FUKUSHIMA50❗️ニュース、報道でしか分からなかったが改めて東電本社と現場の意識の違い、当時の菅首相の勝手な視察による現場の混乱などが浮き彫りに。 pic.twitter.com/JJxYOWPOnd— どっちでも🥸ノー天気なお爺さん (@VgIkzgMOIYbSDzA) January 1, 2021
首相を佐野四郎が演じています。「管」首相とは、どこにも出てきませんが、間違いなくその人を演じています。
発災後、福島第一原発へ現地視察に突然現れた以降、首相官邸の危機管理センターから現場の努力を踏みにじるような言動が繰り返され、混乱を巻き起こします。
その首相官邸危機管理センターのロケは、茨城県古河市で行われています。
茨城県というと原発関連施設のある東海村を思い浮かべてしまいますが古河市なんですね。
場所:古河市役所 古河庁舎
住所:茨城県古河市下大野2248及びつくば市
6 建屋内(さしま環境センター)
やっぱり、この場所は画になるわぁ!#境町 #境町FC #ロケ地 #さしま環境センター pic.twitter.com/VRPfuDUoBY
— 境町フィルムコミッション【公式】 (@sakaitown_fc) October 27, 2018
建屋内の危険なシーンなどは茨城県で撮影されています。
現在は、廃屋となっており、ごみ処理施設の跡地です。
アクション映画やMVなどの撮影にもよく使用されます。
場所:さしま環境センター
住所:茨城県猿島郡境町大字長井戸1746
まとめ
Fukushima50のラストシーンの桜並木は、散っても春には満開の花を咲かせる桜の儚さと華やかさを表現していて、何度でも立ち上がる、日本人の強い魂とその未来を映し出しているようです。
その桜並木のシーンは、福島県双葉郡富岡町で撮影されています。
そのほかにも長野県の工場跡地において、建屋やその周辺を再現して撮影をしていたり、米軍の支援シーンについては、在日米軍により基地の撮影が敢行されています。
ほかにも千葉県や茨城県といった場所で福島第一原発周辺シーンの撮影や首相官邸のシーンの撮影が行われています。
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