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「こんな夜更けにバナナかよ」はつまらないしむかつく?面白いという感想や、原作との違いと時代背景についても!

2020 12/04
「こんな夜更けにバナナかよ」はつまらないしむかつく?面白いという感想や、原作との違いと時代背景についても!

「こんな夜更けにバナナかよ」は、2018年12月に公開された映画です。

監督は前田哲さんで、原作は、渡辺一史さんで、筋ジストロフィーをかかえた北海道札幌市に在住していた鹿野靖明さんを取材したノンフィクション作品です。

映画は、鹿野靖明を大泉洋さんが、安堂美咲を高畑充希さんが、田中久を三浦春馬さんが演じています。

松竹から配給されており、興行収入は、11億円をあげています。

 

今回は、「こんな夜更けにバナナかよ」についてのつまらない、むかつく、面白いといった感想を紹介します。

また、原作との違いと時代背景についても考察します。

「こんな夜更けにバナナかよ」について面白い、つまらない、むかつくなど感想まとめ

題名からは想像つかないような内容ですから、とっつきは悪いと思い映画だと思います。

大泉演じる鹿野もビジュアル的には冴えない感じがします。そして病気のお話、、、眠くなりそうな感じがします。

しかし見始めると、大泉洋の演技がものすごく面白く、引き付けられていきます。

娯楽映画としてももちろん楽しめるのですが、身体障害者を身近なものとして感じさせてくれるので、社会的な映画でもあります。

この映画にはまってボランティアをやってみようと思った方は多いのではないでしょうか。

大泉洋演じる鹿野の濃いキャラクターもあるのですが、ボランティアの個性もうまく引き出せているところが良いです。

ほとんどのものを持っている田中はもっていないものにばかり目を向け、対照的に鹿野はもっているものに目を向ける。

人間の在り方とは、何を持つか持たないかではなく、それらをどう乗り越えていくのかだと感じさせられました。

生きるということは、誰にも等しく与えられた権利だし、夢見ることは境遇には関係ないのだと思いました。

ユーモアの中に哲学的なテーマがあって面白い映画になっています。

 

また、素直に生きることのすばらしさを描いています。

「こんなことを言ったら嫌われそう」とか「自分に得にならないことはだまっておこう」といった考えをして、気を遣いまくっている人はいると思いますが、鹿野を見ているとそんなバカげた人生とはおさらばしようと思わせてくれます。

「自分が自分の生きたいように楽しい人生を送れているか」ということに貪欲な鹿野は、身体障害者ではありますがメンタルはあらゆる人の先生ですね。

美咲への猛烈なアタックも、撃沈してからの心の切り替えも本当に大人だと思いました。

自分の想いや考えを人にうまく伝えられない人、伝えようとすらしないであきらめてる人のいかに多いことかと勇気を与えてくれます。

また鹿野との触れ合いの中で、美咲の人間性が変化していくところもうまく描かれていて本当に素敵な映画になっています。

 

鹿野の前向きな考え方や明るさに見る側は勝手に痛々しさを感じて感動するかもしれませんが、きっと鹿野にとって、そのように振舞うことは当たり前のことなのだと思います。

自分の想いや考えを家族と同じようにぶつけ合っていれば、時には喧嘩することがあっても笑いあって生きていけるのだと思います。

対照的な田中は、あらゆる面で恵まれているのに、息苦しい家族関係をもっていて、家族と心も通わせていないように見えます。

一方の鹿野は親をくそみそに言ったりしますが、本当の部分でつながりあっているということがよくわかります。

 

そして、田中が美咲と交際していることを鹿野に気を遣って黙っていたことなども、鹿野を本質的にはどこかで見下していて、優等生を気取りたいだけということがよくわかります。

素直にわがままに生きられれば、障害者であってもつらいことなどなく、それは普通なのであり逆に余計な気を遣った偽善者を悲しむべきなのかもしれませんね。

この映画は、つまらなそうに見えてものすごく面白いです。

つまらないという意見は見つけることはできませんでした。もちろん、むかつくといったコメントも見つけることはできません。

映画と原作の違い

映画の後半で、鹿野は退院パーティで美咲にプロポーズをしますが、これは残念ながらフィクションです。

あの場面でのプロポーズはさすがの鹿野さんでもやりきらなかったのでしょうね。

また鹿野さんは、28歳で結婚し33歳で離婚をしています。

映画の中でもその話が触れられていますが、離婚の理由については、触れられていません。

これは、奥さんがボランティアの大学生と恋に落ちて、離婚を切り出されてしまったのだそうです。

鹿野さんも素直に生きてきていますので、奥さんが素直に恋に落ちて離婚に至ったとしてもそれは、受け入れられたのではないでしょうか。

 

そして映画では、一見悲惨そうな場面もユーモアを交えてさらりと流しています。たとえば、排せつ物のことや食事、洗体、睡眠時間など、、、。

原作では、涙や感動ばかりではなく、本当に過酷な現場を赤裸々に書いてあります。

映画では、鹿野さんに影響を与えてくれたエド・ロングに会いに行くために英語を勉強しますが、英検2級の試験には健康状態の影響で行くことができませんでした。

しかし、原作では鹿野さんは準2級に合格しています。そして、エド・ロング宛に手紙も書いています

アメリカへの出発直前に肺炎にかかってしまい、渡米はかなわぬ夢となりました。

時代背景について

鹿野さんが亡くなったのは2002年で42歳でした。

映画は34歳頃を中心に描いていますので、1994年ですね。

これはサッカーワールドカップ アメリカ大会があった年です。けっこう過去の話なのですね。

携帯電話もまだ普及しておらず、映画の中でも緑のテレカを使うタイプの公衆電話やピンクの電話が登場しています。

 

また、鹿野が自宅で使用していたコードレス電話もどことなく大きいですね。今は家庭用コードレス電話も比較的コンパクトになっています。

携帯電話やメール、SNSが普及している今日のようだったら、鹿野の生活や美咲とのやりとりも変わっていたかもしれませんね。

田中がわざわざ代筆などせずとも、siriを使ってメールを送っていたかもしれません。

まとめ

「こんな夜更けにバナナかよ」は、鹿野さんの前向きで明るくユーモアのある人生が描かれており、その素直で包み隠さない、生き方には多くの共感が寄せられています。

美咲や田中の変化にも焦点が当てられており、そのあたりも大変興味深く描かれています。

題名がわけがわからないのでとっつきにくいのですが、見だすと鹿野のキャラクターに引き込まれ、ほとんどの人が面白い、感動した、と感想を述べています。

映画は原作に基づいて制作されていますが、よりエンターテイメント性を高めるためにプロポーズシーンなどフィクションも交えてもいます。

また、映画の尺の長さも考慮してか、過酷なシーンは比較的省略されています。

そして時代背景としては、1994年前後が映画では描かれており、携帯電話がまだ普及していない時代のお話になっています。

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