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「君の膵臓をたべたい」のラストはなぜ通り魔?犯人は誰?落ちへの伏線も考察!

2020 9/04
「君の膵臓をたべたい」のラストはなぜ通り魔?犯人は誰?落ちへの伏線も考察!

住野よるさん原作で、小説、実写映画、アニメ映画など、様々なメディア化されている「君の膵臓を食べたい」は、「キミスイ」という流行語も生まれたほどの話題の作品です。

多数の賞を獲得したキミスイですが、最後は誰もが予想していなかった、結末でヒロインが亡くなります。

今回は、どうしてヒロインの桜良の死因は病死でなく、通り魔に殺されるという悲劇的なラストになったのかについて、考察していきたいと思います。

また、この通り魔事件の犯人は誰なのかも気になるので探りたいと思います。また、この結末に込められた作者のメッセージについても考察していきます。

なぜ、「君の膵臓をたべたい」ラストで桜良は、病気でなく通り魔事件で死んだのか。

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通り魔殺人は、一般的には、理由がないことが多いです。誰でもよかった、ただ殺したかったということが多いです。だから、桜良の死も「通り魔」だから、としか言いようがありません

運命だったのです。

通り魔には、桜良を殺すための理由は何もなかったのです。ただ、桜良が偶然そこに居合わせてしまったということなのです。

ただ、桜良を通り魔に殺させたのは作者である住野よるさんです。そこにはある意図があったと思われます。

「僕」は桜良が死んだとき、このようなことが頭をよぎっていました。

「残り少ない彼女の生命は、残り少ないなりに全うできるものと信じ切っていた。甘えていたんだ。しかし、死は誰にでも突然やってくる。」だからこそ、「今を精一杯大切に生きなければならないのだ。」

これは、作者がこの作品を通じて伝えたかったメッセージだと思います。

 

そして、桜良は、最後にお母さんが言っていたように、「僕」との日々を精一杯生きようとして、悔いなく死んでいけた。きっと、通り魔に殺されたとしても、桜良は、少しは残念だったかもしれないけれど、死ぬまでにしておくべきことはほとんどやりつくしていたはずです。

それに対する、「僕」が桜良にしてあげられなかったと思っていたことに対する後悔の念は対照的に映ります。

恭子と友達になってと、との遺言も「一期一会」の大切さを伝えたかったのだと思います。

そう考えると、そんな素敵な考え方ができる「君の膵臓を食べたい」という言葉の重みが一層こみあげてきます。

もちろん、桜良も「僕」の素敵な人間性を尊敬していたので、2人はこの言葉を同時に考えていたのだと思います。

犯人は誰だ?

この映画は、推理ミステリーではないので、殺人犯を推理するシーンは何も出てきません。

ただ、あの中に犯人がいるとすると、一番怪しいのは元カレであるクラス委員長になります。

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桜良が「しつこい人間」であることを公言していたことや、桜良の家のまわりをうろうろしていたことが理由です。

そして、星の王子様の本を盗んでいたり、「僕」を突然なぐりとばしたり、桜良から「かかわらないで」と痛烈に罵倒されています。

逆恨みをしてもおかしくありません。

とはいえ、その真相は、映画や原作の中ではまったく触れられていません。ただ、クラス委員長が殺人犯だとしたら、そのようなシーンが出てこないのはおかしいので、違うと思われます。

結局、誰が犯人なのか、わかりません。映画でも原作でも「どこの誰かも知らない犯人」としか出てきません。

もちろん、名前や顔も出てきません。

通り魔の伏線があった?

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通り魔に関する伏線は映画の中でも出てきます。

通り魔事件のことについて、桜良が殺される以前にも、図書館の新聞などにも書いてありましたし、映画の中のテレビのニュースでも流れています。

勘の鋭い方は、これは何かの伏線かもしれない、とピーンときたことでしょう。

ただ、桜良の膵臓の病で余命幾ばくもないということが、話の中心になっていましたので、うまくカムフラージュされていたかもしれません。

膵臓で死ぬ予定の映画から突然、通り魔殺人というのも、突然すぎますから、通り魔の伏線もしっかりながしているのですね。

もちろん、通り魔に殺されるという落ちは、作者の強いメッセージを伝えるためにの重要なファクターとなっていることは間違いありません。

まとめ

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人生には「突然」はやってくる。だから「人生を日々精一杯生きよう」というメッセージを一見恋愛映画のような流れの中で伝えているのは秀逸だと思います。

そのために対照的な性格の2人を登場させている点も作者の配役のうまさだと思います。

人生は、有限だし、出会える人も有限、そして、その限られた時間を限られたエネルギーで精一杯生きる。それは、死を目前にした桜良だから説得力のある言葉なんですね。

メッセージ性の強い映画ながら、それを嫌味なく伝える構成力は本当にすごいと思います。

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