ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、「序」「破」「Q」、そして「シン」の4部作からなっています。
2012年に3作目の「Q」が上映されてから、8年がたちますが、2020年に「シン」が上映の予定です。
今回は、3作目の「Q」についてあらすじ(ネタバレ注意)や感想、評価をお話ししたいと思います。
また、後半で、宇多田ヒカルさんの主題歌についても触れていきたいと思います。
目次(各項目をタップすると、その項目に飛びます。)
映画「ヱヴァンゲリヲン:Q」のあらすじ
「Q」はいきなり宇宙空間での戦闘シーンからはじまります。
ヱヴァンゲリヲンと使徒の戦いかと思って見ているとどうやら違います。しばらくストーリーを理解するのに苦しみます。
しかし、美しい画像と「破」から続くキャラたちの活躍にテンションが上がっていきます。
戦闘は、NERVと敵対するミサト率いるWILLEとNERVが送り込んだ新兵器(ほぼ使徒)Mark04によるものです。
「破」の最後では初号機がサードインパクトを引き起こしそうになりますが、それをカヲルの搭乗するMark6がカシウスの槍で食い止めたように見られました。
しかし、「破」から14年後を描く「Q」の世界ではサードインパクト(又はニアサード)が起きてしまったという設定となっており、14年の間に世界は激変してしまいました。
NERVの狙いが人類補完計画であり、ファイナルインパクトを引き起こすことにあると知ったミサトたちは、WILLEを組織し、旗艦ヴンダーを中心にNERVと戦っています。
ヴンダーの動力源はヱヴァンゲリヲンであり、驚異的な能力を誇ります(使徒と互角に戦える程度)。
14年ぶりに意識を取り戻したシンジは、ヴンダーでミサトやアスカ、マリらと会うが、話がかみ合いません。
どうやらニアサードを引き起こしたのは自分らしいことを知り、自失となります。
「破」の最後で助け出した綾波レイを探しますが、もういないと言われます。
映画「ヱヴァンゲリヲン:Q」のネタバレ
その後、シンジは、戦闘で、Mark9(綾波レイ)にNERVへと連れ去られてしまいます。
NERVではゲンドウや冬月、レイ、そしてカヲルがいました。レイとの再会を喜びますが、もうレイは違うレイなのでした。
シンジはカヲルと友好を深めていくうちに、カヲルから世界の再生のことや、それに必要な13号機のこと、ロンギヌスの槍とカシウスの槍のことなどを聞き、昔の記憶にある世界を取り戻すために、カヲルと13号機に乗ることにします。
2本の槍はドグマにあることを知り、2人はドグマへ向かいます。
そこには、槍に貫かれたMark6とリリンのむくろがありました。
WILLE(ヴィレ)は、13号機とリリスの融合はインパクトを引き起こすことを知っていたので、それを阻止するため2号機と8号機を送り込むが、阻止には至りませんでした。
13号機はリリンの背にのぼり、2本の槍を引き抜き、覚醒します。
覚醒したエヴァとリリンの融合は、インパクトを引き起こす引き金となり、フォースインパクトがはじまろうとします。
この2本の槍を持ち帰ることで、世界再生の糸口をつかめると考えていた2人だが、その槍は2本ともロンギヌスの槍の形をしていました(おそらく1本はダミー)。
カヲルはそれにいち早く気づき、また、自分が1番目の使徒から13番目の使徒に落とされたことを悟ります。NERVゲンドウの仕組んだことだったのです。
このことにより、カヲルは、2本の槍を13号機に突き刺し、自ら命を絶ってしまいます。
これにより、インパクトも止まり、ゼーレやNERVが狙ったと思われるファイナルインパクトまでは至りませんでした。
しかし、カヲルの壊滅により、NERVが狙う使徒のせん滅も一歩前進しました。
また、おそらく13番目の使徒が現れたことによりゼーレの役割も終わり、消滅してしまいます。
結果、フォースインパクト未遂に終わった、がれきの中で、打ちひしがれていたシンジをアスカが見つけ出し、カツを入れます。
そこに綾波レイも現れ、3人で歩き出すところで次回へと続きます。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qの感想と評価
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q TV版』まで、あと2️⃣時間
今週もキャストから金曜ロードだけのオリジナルメッセージが到着😆今週は誰カナ❓
#エヴァ #ヱヴァQ #エヴァンゲリオン #金曜ロードショー pic.twitter.com/Zf1X9J8Qp7— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) January 29, 2021
最初見た時の感想は、はっきり言って「意味がわからない」でした。
わからないことが多すぎて、ストーリーを消化できないまま終わるみたいな感じでした。
ただ、ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、何度か見ると、単純に見て楽しむという部分と、いろいろな解釈を加えながら見る楽しみ方というものもある映画だということがわかってきました。
そもそも、「破」から「Q」の14年の間に何が起きたのかを想像にゆだねるというのはかなり乱暴な気もしました。
そして、ヴンダーやネーメジスシリーズの登場など、突然すぎて14年でここまでなる?という驚きもありました。
ヱヴァンゲリヲンにはヱヴァンゲリヲンの世界があるので、現実の我々の世界の感覚で見てしまうとヱヴァンゲリヲンの本質的な部分に気づけないかもしれません。
また、カシウスの槍の登場も新たな謎の提起でもあり、見ながら、そわそわさせるものがありました。
そして、Mark6の復活?とか、カヲルはどうなる?シンジはどうなる?とか、Mrak9に綾波レイはまた乗るのか?人類補完計画はどうなる?とか、いろんな謎を残しているところはある意味成功ともいえるのではないでしょうか。
そう考えると、私は4.5くらい与えたいところですが、一般的には、3とかなんだろうなとも思います。
多分、半数以上の人が内容を理解しきれないまま終わっているんではないかなと思います。
主題歌 宇多田ヒカル「桜流し」について
「序」と「破」に使われていた「BEAUTIFUL WORLD」はアップビートな曲でそれぞれにふさわしい曲でした。どこか、未来を予感させるような、わくわくさせるようなテンポでした。
「Q」における「桜流し」は宇多田ヒカルさんも映画をほとんど見ずに作られたそうで、庵野監督からも自分の今の気持ちを歌ってほしいと言われていたそうです。
とはいえ、テンポも歌詞も「Q」にしっくりきているのはさすがです。
どちらの曲も愛を歌っているのですが、それぞれ愛にも色んな形があるのだということを感じます。
そして、桜流しはすべては愛で終わるのだという強い願いが込められていて、エヴァの刹那的な世界や殺伐で荒涼とした世界に一滴の希望を与えてくれるような救いの曲となっています。
まとめ
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qは、「序」と「破」に比べると様々な層の人に楽しんでもらえるような作品から、ややコアなファンにシフトしたように思えます。
ただ、これは、もともと4部作にこの複雑なストーリーをうまく凝縮するには仕方のなかったことなのでしょう。
ひと言でいうと、Qです。Questionがいっぱいの「Q」です。NERVとWILLEとZEEELEについても、アダムとリリン、インフィニティ、Mark6とMark9、空白の14年間、などなど想像力を試される内容でもあります。
一方、新たな兵器、ヴンダーやネーメジスシリーズの登場や宇宙での戦闘シーンは、かなりわくわくさせてくれます。こういう単純明快な楽しさが「Q」という難解なストーリーの中にも取り入れられているのはとてもよいです。
ドグマでの戦闘シーンもすごくかっこいいです。爆発音とか鋼鉄の接触音とかもいいです。
しかし、映像やサウンドにストーリーの理解がついてこれない人が多数いるようなので、何度か見たり、ブログを読むしかないかなと思います。
忍耐の「Q」といった感じもします。
似たような映画ではマトリックスを思い出します。序盤は、斬新なアクションシーンやストーリー、アイデア、そしてスタイリッシュなファッションや画面構成で見るものを虜にしました。
しかし、話が進むにつれて、電脳社会での出来事と現実との出来事の仕組みについていけなくて、すっきりした終わり方、というよりは、なんかモヤっとした、とりあえず終わらせた、みたいな印象を受けたことを覚えています。
「シン」に続くための「Q」だとすれば、理解が追い付かなかった人は、もう一度理解を深めて、シンを楽しむという流れもワンチャンあるような気はします。正直、観客を選ぶ映画になってしまっている気もします。
デビッドリンチ監督のマルホランドドライブ並みに理解力と想像力が必要です。
そして、「Q」から8年もたっていることもあり、「Q」の続きとして「シン」を見に行ける人がいるかどうかというのが本音のところです。
よく、映画上映の前に、地上波で前作を流したりして、お客さんを誘導したりすると思うのですが、「Q」を地上波で流して、「シン」が気になるか、どうか、、、。
ヱヴァンゲリヲンのファンが増加していることもあるので「シン」はコケないでほしいとも思います。そういう意味で、「シン」は内容も気になりますが、マーケティングも気になりますね。
エヴァだから見に行った、という人の期待を裏切らない、はじめての人でも、途中から見た人でも、楽しめる「シン」であってほしいところです。
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